「7月(七夕)の樹」向井良吉

2023.2 撮影
タイトル7月(七夕)の樹
作者向井良吉
設置場所東京都府中市 府中の森公園
製作年1993

向井良吉は1918年、京都に生まれた彫刻家。兄は洋画家の向井潤吉。1941年に東京藝術大学を卒業。翌1942年2月に第二次世界大戦のため召集される。ニューブリテン島ラバウルに配属され、終戦までラバウルで任務についた。戦後の抑留を経験したのち1946年6月に復員。翌7月には、京都でマネキン会社七彩工芸を創業。日本のマネキン産業の草分けとして業界の発展に寄与した。

彫刻家としても、戦後の抽象彫刻の分野で足跡を残した。国際彫刻展への出展も多く、パブリックアートも多数残っている。

この作品は、森の中に潜む目を連想させる。心に焼きつく底知れぬ不安を形にしたのではないか。この七夕の樹に、満艦飾のように短冊が飾られ、皆の願いが込められることを夢想する。

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