
タイトル | 高輪築堤オブジェ |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都江東区 芝浦工業大学附属中学高等学校 |
製作年 | 1872〜73(建設)、2022(オブジェ展示) |
説明板は下記の通り。
高輪築堤オブジェ
高輪築堤とは
高輪築堤は日本初の鉄道として造られた新橋~横浜間の約29kmのうち、現在の田町駅の北(芝浦周辺)から品川駅の南までの海上に築かれた鉄道用の約2.7kmの堤のことです。構想から3年、着工からわずか2年という期間で完成しました。
403号蒸気機関車と高輪築堤の関係
明治19(1886)年に製造された403号蒸気機関車は年代的にも高輪築堤と同じ時代に国内で走っていました。
明治期の姿に修復した403号蒸気機関車と高輪築堤の海側築石を使用しオブジェとして設置した土台は親和性も高く、当時の姿に想いを馳せることができます。
今回、港区教育委員会と東日本旅客鉄道株式会社のご厚意により高輪築堤築石をご寄贈いただきました。
汽笛について
定時に鳴らす汽笛の音源は、博物館明治村にご協力いただき403号蒸気機関車と同じく明治期に製造され動態保存されている蒸気機関車9号の汽笛及び走行音を採音加工し使用しています。
日本で初めて新橋〜横浜間に鉄道を通すにあたり、高輪周辺の敷地は国防上の理由から国防省が用地の引渡しを拒否。そこで大隈重信は鉄道省に高輪沖合の海上に鉄道を通すように指示、モレルの指揮のもと高輪築堤が造られた。高輪築堤は、品川駅から田町駅を結ぶ海の中の汽車道で、ルートは現在の東海道線より内陸にある。明治初期は、現在の品川から高輪、田町一帯は、広々とした海だった。
その後、東海道線のルートが変わり、東京湾の埋立が進んだため地中に埋もれていた。2019年の品川駅改良工事の際にその一部が発掘された。芝浦工大中高は、1922年に開学した東京鐡道中学がその前身である。2022年の100周年を記念して、発掘された高輪築堤の石を使って石垣を再現し、ありし日の高輪築堤の姿を甦らせた。
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント