「踊り手」舟越桂

2022.10 撮影
タイトル踊り手
作者舟越桂
設置場所千葉県習志野市 JR津田沼駅南口

舟越桂は現代の日本の彫刻界をリードしてきた作家。しかし、その有名さにも関わらず、パブリックアートとして鑑賞できる作品は極めて少ない。その理由の一つは、舟越桂の作品は彩色された木彫が多いので、屋外展示には馴染まないからでらないだろうか。私は、天童荒太の小説のカバーに使われたことから舟越桂のファンになり、美術館の展示でも見てはいるが、パブリックアートとして鑑賞したのは、この習志野が初である。というより、舟越桂を見るためにここ習志野に来た。舟越桂の珍しいブロンズ作品。

この「踊り手」には、舟越桂の繊細な表現が隅々まで感じられ、心をうたれた。首の傾げる角度、手の微妙な置き方、足の曲がりの切なさなど、不安と希望の重奏は、舟越桂の独特のものだと思う。

1951年岩手県生まれ、彫刻家・舟越保武を父に持つ。2024年3月に逝去した。ご冥福をお祈りする。

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