タイトル | 移住 |
作者 | セバスチャン(Enrique Carbajal SEBASTIAN) |
🇲🇽メキシコ | |
設置場所 | 東京都千代田区 千鳥ヶ淵公園 |
製作年 | 1997 |
備考 | 対墨日本人移住百周年記念 メキシコ国民より日本国民へ贈呈 1897〜1997 |
「墨」はメキシコのこと。この作品は、日本人のメキシコ移住100周年を記念して、メキシコの著名作家であるセバスチャンに依頼したもの。セバスチャンは、1947年メキシコ生まれの彫刻家で、金属を使った機能的な作品で知られる。
中南米へ日本人が集団移民したのは、メキシコが最初だった。そもそも、日本が明治の開国後に初めて平等条約を結んだのはメキシコである。当時、外務大臣などを務め海外移民を積極的に推進したのは榎本武揚。榎本は殖民協会を設立し、1897年に岩手県や宮城県、愛知県などから集まった青年36人からなる「榎本殖民団」を横浜港からメキシコに出発させた。しかし、着いたのは未開のジャングルで開拓は難航を極め、マラリアも蔓延し、日本からの資金援助も途絶え、2ヶ月ほどて10人が逃亡。開拓計画は失敗に終わる。しかし,現地に残った日本人は努力を重ね、現在の日墨友好の碑となった。
日本とメキシコが1888年に結んだ日墨修好通商条約は、日本にとってアジア外の国と結んだ初めての完全な平等条約だった。メキシコにとってもアジアの国と結んだ初の条約である。世界の国々のなかでも、メキシコ大使館だけが永田町にあるのは、この平等条約への謝意からだという。
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント