タイトル | 男爵 大倉喜八郎像 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都千代田区 帝国ホテル |
製作年 | 1924(製作)、1926(除幕) |
大倉喜八郎は幕末から明治を駆け抜けた実業家。初め鰹節商、乾物商から身を立てる。幕末が近づくと鉄砲商人として戊辰戦争、台湾出征、西南戦争、日清日露戦争で軍用達となり巨万の富を手にする。他に、明治初頭から建設、貿易、水道、被服、製鉄などに進出、さらに紡績、電力などの分野にも手を広げる。
1887(明治20)年には銀座の大倉組事務所前で日本初のアーク燈を点灯し人々を驚かせた。同年、渋沢栄一と共同で帝国ホテル開業しホテル業にも進む。なお、ホテルオークラの創業者は、喜八郎の長男である大倉喜七郎。喜八郎は、国内外の鉄道、東京経済大学など教育の振興にも力を入れた。
大倉喜八郎は、1909年に渋沢の後を引き継ぎ、1922年まで帝国ホテルの会長を務める。この肖像製作時には,長男の喜七郎が三代目会長に就いている。米寿を過ぎても、眼光の鋭さは衰えていない。
毀誉褒貶のある人物だが、間違いなく傑物であり、個人的には大倉集古館の収集物を見せていただけるだけで感謝申し上げたい。
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