タイトル | 獅子山 |
作者 | 石切藤兵衛 = 別名・油売藤兵衛(親獅子) |
設置場所 | 東京都文京区 神田神社 |
製作年 | 1862(製作)、1990(再建) |
江戸時代の武州下野の名工・石切藤兵衛が彫った獅子だ。岩の上に猛る2頭が石切藤兵衛の作である。製作当初は参道の両脇に岩山を築き、おのおのに獅子が載っていた。1923年の関東大震災で獅子山は崩れ、子獅子も行方不明になってしまったが、親獅子2頭はなんとか無事だった。
1990年に、平成天皇の即位の祝いとして、藤兵衛の獅子が乗った獅子山が再建され、子獅子も新たに作られた。この写真でも子獅子は右下の方に写っている。
獅子が千尋の谷にあえて子獅子を突き落とすエピソードの原典は太平記にあるという。太平記のクライマックス「桜井の別れ」で楠木正成が10歳の嫡男・楠木正行に後を託す言葉だ。子どもにはあえて試練を与える。正成はその直後に湊川の戦いで討死する。戦前の国語や修身の教科書に乗っていた、当時は有名な逸話だった。いま、この言葉自体あまり聞かなくなったような気がする。時代に合わなくてなってきたのだろう。
関東三大獅子山の一つであり、他は大山阿夫利神社にある。3つ目はよくわからない。
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