「東京オリンピック1964 選手村マップ」

2022.12 撮影
タイトル1964東京オリンピック選手村マップ
作者不明
設置場所東京都渋谷区 代々木公園
製作年1964

この代々木の地は、江戸時代は大名や旗本の住む武家屋敷も並び、畑や水田も広がる農村地帯だった。明治末期に、この代々木に広大な陸軍練兵場ができる。帝国陸軍は、この地で軍事訓練を行い精鋭を育成した。併せて衛戍監獄という陸軍刑務所も作られた。

敗戦を迎えると代々木練兵場はアメリカ軍に接収され、米国兵士と家族が住む宿舎であるワシントン・ハイツが建設された。1946年からワシントン・ハイツは使われたが、1964年の東京オリンピック開催にあたり、粘り強い交渉の結果、1961年にワシントン・ハイツの土地の返還が決まる。この返還された地に、国立代々木競技場が建設され、ワシントン・ハイツの米兵用の住宅はそのままオリンピックの選手村になった。実際に返還されたのは1964年だったので、建設や改修も非常に急ピッチだった。代々木選手村は5,900人が宿泊できるように整えられ、連日7,000食が供された。

大会後、選手村は取り壊され、代々木公園として整備された。この記念碑が、わずかにそれを伝えている。ワシントンハイツの跡地は、国立代々木体育館や代々木公園のほか、NHK放送センター、渋谷区役所、神南小学校、国立オリンピック記念青少年総合センターなどとして利用されている。

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