「最上義光立像」雨宮透

2022.7 撮影
タイトル最上義光立像
作者雨宮透
設置場所山形県山形市 最上義光歴史館
製作年2016

霞城公園には武将としての威容を誇る騎馬像が設置されているが、こちらは出羽藩の藩主としての姿か。

最上義光は冷酷無比で容赦なく敵を誅殺するイメージがあるが、領民に対しては寛容で善政を行った。「最上源五郎は役(年貢以外の税金)をばかけぬ」という言葉も残っている。山形城下においては商業振興のため地子銭、年貢を免除。街道に市を開き、酒田までの街道を整備し、水運の安全のための工事を進めた。また、用水や堰を整備し農業の振興も行った。

文人としても、「伊勢物語」「源氏物語」を愛し、書画など美術品の類いにも造詣が深く蒐集を好んだ。自らも、33巻248句にのぼる連歌を残しており,その書体も流麗だった。

このは立像は、寛容で智力もあり、胆力が座っている義光の姿をありありと描いている。

雨宮透は1943年東京生まれ。東京造形大学で佐藤忠良に師事する。

最上家は長男の義康が2代目藩主となるが暗殺される。3代目は次男・家親が継ぐがこれも早生し、最上家は改易となった。

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