「明日の神話」岡本太郎

2022.11 撮影
タイトル明日の神話
作者岡本太郎
設置場所東京都渋谷区 渋谷マークシティ
製作年1968〜1969

岡本太郎の最高傑作とも言われる巨大な壁画。原爆の落ちた瞬間を描いている。岡本はメキシコのホテルから製作を依頼され1968年から1969年にこの壁画が描いたが、ホテルの経営悪化のため壁画は撤去され、どこにあるのか全くの行方不明になってしまっていた。2003年、メキシコシティ郊外の資材置き場で岡本敏子により奇跡的に発見される。しかし、長年劣悪な環境に放置されていたため壁画の損傷は激しかった。岡本敏子の努力により2005年に日本に移送され、1年がかりの修復によりようやく「明日の神話」は甦った。

京王井の頭線渋谷駅の1日平均の乗降客数は28万人を超え、その多くはこの壁画を目にする。メキシコの資材置き場で野晒しになっていたこの作品がこれだけ多くの人の目に触れること自体が奇跡だし、その奇跡を起こす何かがこの作品にあることは間違いないと思う。それが何かは、28万人のそれぞれの心が感じるものだと思う。太郎の秘書で養女で実質上の妻と言われ、壁画発見の奇跡を起こした岡本敏子は、2005年、壁画が日本に発送される直前に急逝した。最も望んだ人が、甦った姿を見ることが叶わなかった。

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