タイトル | 旧江戸城清水門 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都千代田区 北の丸公園 |
製作年 | 1607頃(創建)、1658(再建) |
備考 | 重要文化財 |
清水門は江戸城の北の丸を守る枡形門。手前の高麗門と、高麗門をくぐって90度右手にある櫓門(やぐらもん)からできており、この2つの門と周りを囲む塀により枡形の空間が作られる。いざ戦争のとき、北の丸の虎口に殺到する敵兵は、枡形の死地から先に進むことができず三方から弓矢や銃弾の雨を浴びることになる。北の丸には武門自慢で忠誠度の高い武家の屋敷が多く、守りは固かった。
高麗門は主柱と主柱を横に切妻屋根でつなぎ、主柱とそれぞれの副柱も小さな切妻屋根でつなぐ、上から見てコの字型の門。この写真は高麗門の正面。攻め手側からこう見える。入口は狭目に作られており、枡形に大人数で攻め込むと退却も難しい。
この写真の右手奥に見えるのが櫓(やぐら)門。門の上に櫓が組んであり、戦になると門が固く閉ざされ上から矢玉が飛んでくる。
江戸城は1457年に大田道灌が開いた平城。1590年に徳川家康が入城し、江戸幕府が開かれると大規模改修が行われた。清水門は1607年の天守閣造営の頃に建造されたと考えられている。1624年に改築、大火により損傷があったので、1658年に再改築が行われた。国の重要文化財。飾りのない、徳川の武骨を示す質実剛健の門構えだ。
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