「日本橋の獅子像」津田信夫、渡辺長男、岡崎雪聲

タイトル日本橋の獅子像
作者津田信夫(製作主任)、渡辺長男(原型製作)、岡崎雪聲(鋳造)
設置場所東京都中央区 日本橋高欄
製作年1911

1600年の関ヶ原の合戦で勝利した徳川家康が1603年に征夷大将軍に任命され、江戸幕府が成立した。その1603年、この地に初めて橋が架けられた。最初の日本橋である。1604年には幕府は五街道の整備をすすめ、起点が日本橋と定められた。以後、火事による焼失などが原因で19回もの掛け替えが行われた。

1911年のこの20代目の橋は、当時の東京市橋梁課長・樺島正義と主任・米元晋一により設計され、装飾は妻木頼黄が担当した。高欄には獅子と麒麟の彫刻が施されており、どちらも渡辺長男の手による。

渡辺は、ドラテッロの獅子像や日本の狛犬などを参考にしつつ、独自の創作力で堂々たる唐獅子を完成させた。獅子が抱えるのは、当時の東京市の紋章。獅子は守護を、麒麟は繁栄を表すとされる。1923年の関東大震災、1945年の東京大空襲でも日本橋は破壊を免れた。日本の要となるこの地で、その神通力を以て東京の安寧、日本の平和を護っていただきたい。

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