「換気塔 赤い作品『母と子を殺した父親のようなもの』青い作品『父親に殺された子を受精させた父親のようなもの』」彦坂尚嘉

2022.11 撮影
タイトル換気塔 赤い作品「母と子を殺した父親のようなもの」青い作品「父親に殺された子を受精させた父親のようなもの」
作者彦坂尚嘉
設置場所東京都立川市 ファーレ立川
製作年1994設置

彦坂尚嘉は1946年に東京都世田谷区に生まれる。彦坂は私生児として生まれ、祖母が戸籍上の母、実母は戸籍上の姉だったという。子どものころに腸結核を患い、学校も休みがちだった。多摩美術大学に入学。当時の学生運動の潮流のなか、1969年に美術家共闘会議の結成に参加。闘争のなかで表現の機会を得る。また、現象学研究会を立ち上げ、哲学的な知見を広げる。

表現者としては、世界中に彦坂のパブリックコレクションがあり、ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレなど各地のアート・フェスティバルにも参加した。また、彦坂は独自に開発した言語判定法を駆使して、芸術分析を展開する。芸術分析の領域は、美術、音楽、文学、味覚、人相に及ぶ。

この立川のパブリック・アートは、モニュメントが脈を打っているように感じる。赤い鼓動と青い鼓動。焦燥と冷静。怒りと赦し。脈動が炎となって奔り昇る。

パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図

コメント

タイトルとURLをコピーしました