





手形の主 | 製作年 | 碑文 |
シルベスタ・スタローン(Sylvester Enzio Stallone) | Rambo | |
チャン・ドンゴン(JANG – DONE GUN) | PROMISE | |
トム・クルーズ(Thomas Cruise Mapother IV) | ||
ぺ・ヨンジュン(배 용준) | 2005 | best wishes |
ドラえもん(藤子不二雄) |
シルヴェスター・エンツィオ・スタローンは壮絶な下積み生活を送った。1946年に生まれるが、分娩時の鉗子トラブルで神経が傷つき顔の左下方に麻痺が残った。マイアミ大学卒業後俳優を志すが、20代はエキストラや脇役ばかりだった。1970年にソフトコアポルノ映画「The Party at Kitty and Stud’s」で初主演したが、ギャラは200ドルだった。ホームレス生活から逃れるためだったという。「どん底まで追い詰められて出演するか強盗するかしかなかった 」と語っている。その後も動物園の清掃係、映画館の案内係など様々なバイトをして暮らす。1973年にようやく一般映画で初主演するもその後は脇役やエキストラに甘んじた。1976年に自ら脚本を書き売り込んだ「ロッキー」に主演して世界的なスターとなる。手形に添えられた「ランボー」も大ヒットしてシリーズ化された人気タイトル。アポロとの死闘を演じたロッキーのその右手は大きく広げられている。
チャン・ドンゴンは1972年生まれ。1992年にテレビドラマ「われら天国」「イルジメ〜一枝梅」などに出演し人気を博す。2001年に主演した映画「友へ チング」が歴代観客動員第1位を記録し国民的スターとなる。2004年の「ブラザーフッド」でその記録を更新した。手形に添えられた「PROMISE」は2005年に公開された中国、日本、韓国、香港の合作映画。監督は陳凱歌、共演に真田広之、ニコラス・ツェー、セシリア・チャンなど。
トム・クルーズは若い頃からスーパースターだった。1962年生まれ。1982年に映画「卒業白書」で注目され、1986年「トップ・ガン」でトップスターとなる。「ハスラー2」「カクテル」「レインマン」「7月4日に生まれて」「ミッション・インポッシブル」シリーズ「ザ・エージェント」など代表作にことかかない。活字が読めない学習障害だったが克服した。ここ日比谷に手形があり見ることができるのは嬉しい。
ぺ・ヨンジュンはテレビドラマ「冬のソナタ」で一世を風靡した。1972年生まれ。1994年にテレビドラマ「愛の挨拶」でデビュー。1996〜1997年の「初恋」の最終回は視聴率65.8%と驚異的な数字を叩き出した。この投稿時点で韓国の地上波ドラマ視聴率歴代1位である。2001年には「ホテリアー」に主演、日本でも大ヒットを記録した「冬のソナタ」は2002年の製作。2007年に「大王四神記」で主演。2010年に資産10億円を出資して芸能プロダクション「KEYEAST」を設立。2015年には資産が152億円を超えるなど、実業家として成功する。2011年にカメオ出演した「ドリームハイ」を除き、ぺが本格的に出演したドラマは「大王四神記」が最後である。「冬のソナタ」でチェ・ジウの肩をしっかりと抱きしめたその右手は、ここ日比谷で燦然と輝いている。
ドラえもんが、映画初出演で初主演したのは1980年の東宝「ドラえもん のび太の恐竜」だった。これがヒット作となり翌1981年には「ドラえもん のび太の宇宙開拓使」、1982年「ドラえもん のび太の大魔境」とシリーズ化され以後2005年と2021年以外は毎年1本ずつ主演作が製作され公開され続けている。2025年の「ドラえもん のび太の絵世界物語」で44作目となる。2005年は主要声優が変更されたことで1年お休みとなり、2021年は「ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021」が公開される予定だったが新型コロナウィルス感染症の影響で公開が1年延期され2022年の公開となった。この他に、5分〜46分の短編映画が21本あり、「ドラえもん」本編映画の併映作などとして公開された。興行成績が最も良かったのは2018年に製作された第38作の「ドラえもん のび太の宝島」で動員470万人、興行収入53.7億円を記録した。
なお、これらの手形は、かつては日比谷シャンテ地上の「合歓の広場」の路上に埋め込まれていた。2018年のリニューアルにより、日比谷シャンテと東京メトロをつなぐ地下通路壁面に「The Star Gallery」が設けられ、手形はそこに移動した。個人的には、手形の鑑賞と保存の面から、屋内の壁への設置はうれしい。
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