「復元帆船『サンタマリア』の望楼とアンカー」

2023.2.撮影
2025.3 撮影
タイトル復元帆船「サンタマリア」の望楼とアンカー
作者不明
設置場所神戸市中央区 メリケンパーク
製作年1989(製造)

説明板は次の通り。

「サンタ・マリア」建造と航海の記録

 1992年は、コロンブスが新大陸へ到達してから500年目に当たるため、スペイン政府は、これを記念して「コロンブス500年記念委員会」を設置して多くの文化事業を企画し、世界に向けて参加を呼びかけた。その中で、コロンブスが夢に描いていた「黄金の国ジバング」への到達を実現させるという壮大な航海の企画について日本でも官民を挙げて取り組むことになった。
 スペインでコロンブスの旗艦であった「サンタ・マリア」を復元建造し、日本で公募によって乗組員を募って乗船させ、コロンブスの辿った冒険航海を再現した後、彼が果たせなかった「黄金の国ジバング」
まで到達させるという計画が具現化した。
 復元帆船「サンタ・マリア」建造と航海の記録について、その偉業を後世に伝えるため、ここに同船の望楼とアンカーを保存するものである。

1989年2月3日 スペインのバルセロナにあるビューデス造船所で復元帆船「サンタ・マリア」の起工式を挙行

1990年4月7日 船体を工場から屋外ヤードに搬出

11月27日 「サンタ・マリア」進水式(着水)

1991年1月15日 「サンタ・マリア」帆装の艤装工事完了

4月5日 バルセロナ港のスペイン埠頭で竣工式を挙行

4月18日 バルセロナ港を出港

4月20日 海軍専用岸壁に着岸

4月24日 カルタヘナ港をベースに訓練開始

5月23日 支援船「やいづ2」が港に到着

5月28日 カルタヘナ港を出港

5月31日 カディス港外に投錨、訓練開始

6月18日 カディス港を出港

6月22日 バルセロナ港に入港、ビューデス造船所に入港

7月13日 バルセロナ港のモール・デ・ラ・フスタ岸壁を出港

7月22日 スペインのウェルバ港レパンテ埠頭に到着

7月30日 スペインのウエルバ港を出港

8月6日 パロス港に入港、同日出港(コロンブスが1492年に出港した港)

8月15日 カナリア諸島のラス・バルマス市のルース港サンタ・カタリーナ埠頭に着岸

8月15日 ルース港を出港

8月17日 ゴメラ島のサン・セバスティアン港に入港

8月22日 サン・セバスティアン港を出港

10月4日 バハマ国のサン・サルバドール島沖に到着、投錨

10月6日 サン・サルバドール島沖を出港

10月8日 パナマ国ナッソーのプリンス・ジョージ埠頭に入港

10月14日 ナッソーのプリンス・ジョージ埠頭を出発

10月24日 ドミニカ共和国のサント・ドミンゴ港6番岸壁に入港

11月10日 コロンビア共和国のカタルヘナ港のロス・ペガソス埠頭に着岸

11月17日 カタルヘナ港を出港
 
11月20日 パナマ共和国のクリストバルに到着、投錨

11月22日 クリストバル揚錨、バルボア港17番埠頭に入港

11月27日 パナマ共和国のバルボア港を出港

12月17日 メキシコ合衆国のアカプルコ港のカボタへ埠頭に入港

12月25日 アカプルコ港を出港

1992年2月5日 アメリカ合衆国のハワイ・ホノルル港に入港

2月16日 ホノルル港を出港

3月27日 アメリカ合衆国のグアム島に到着

4月5日 グアム島を出港

4月26日 神戸港に到着、苅藻沖の検疫錨地に投錨

4月28日 神戸港のメリケンパーク東護岸に到着 高円宮、同妃殿下ご臨席のもと歓還式を開催


復元帆船「サンタ・マリア」がスペインから日本の神戸港までの大航海を成就したことで当初の事業目的を達成した。航海中、このプロジェクトに対する世界各地の関心及び支援が思いのほか高かったことから、日本の各港に寄港して「サンタ・マリア」を見ていただき、この大航海の経験を通じて海事思想の普及を図ろうという結論に達し、再び日本回航をする事になった。寄港要請のあった全国21港での船内見学会には、延べ281万3,993名の見学者が訪れた。

1992年6月2日 神戸港出港
6月4日〜9日 呉港
6月10日〜16日 別府港
6月17日〜22日 北九州港
6月23日〜28日 博多港
7月2日〜7日 金沢港
7月8日〜13日 伏木富山港
7月17日〜22日 小樽港
7月24日〜29日 函館港
7月30日〜8月4日 青森港
8月5日〜10日 八戸港
8月11日〜17日 大船渡港
8月19日〜24日 日立港
8月26日〜9月2日 横浜港
9月2日〜9月6日 千葉港
9月8日〜14日 東京港
9月15日〜24日 清水港
9月25日〜10月2日 名古屋港
10月3日〜7日 鳥羽港
10月9日〜15日 和歌山下津港
10月16日〜21日 坂出港
10月22日 神戸港帰港

年を省いたり少し省略したが、それでも書き写すのは結構大変だった。しかし、書き写してみたらみたで、サンタマリアの軌跡を追体験しているような感覚に陥り、ちょっと楽しくなった。

この錨はストックアンカーを2本たばねたもの。まだ、コロンブスの時代にはストックレスアンカーは発明されていないので、なるほどと思った。

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