タイトル | 少彦名命(えびす様)ご尊像 |
作者 | 宮田亮平 |
設置場所 | 東京都文京区 神田神社 |
製作年 | 2005 |
備考 | 神田アート七福神 |
作品全体がジオラマのようになっている。大波のしぶくなか、タイやヒラメ、マグロ、フグ、ウミガメにトビウオ、もちろんイルカも跳躍している。えびす様自体はとても小さい。
七福神のなかの一柱として知られる「えびす様」は、実は正体不明の神で諸説がある。なにしろ日本書紀・古事記に登場しない。兵庫・西宮神社を総本社とする蛭子神を主張する系統と、愛媛・松山神社や大阪・今宮戎神社が唱える事代主神の系統との2つが主流派だが、ここ神田明神ではマイナーな少彦名命説を採る。
少彦名命は、大国主が国造りを始める際に、遥か海の彼方から日本に来訪した神様だ。古事記によると、天乃羅摩船(アメノカガミノフネ)つまりガガイモの実の舟に乗り、鵝(ヒムシ)つまりガの皮衣を来てやってきた。かなり小さな神様だが、智力に優れ、大国主に協力して国造りに力を発揮した。
神田明神の主神は3柱。少彦名命(えびす)と大黒と平将門である。宮田の造形したえびすさまは、ちっちゃいけどとても賢そうで尊い光を放っている。宮田亮平の本領発揮の力強い造形だと思う。
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