「城代家老 水野三郎右衛門元宣」服部午山

2022.7 撮影
タイトル城代家老 水野三郎右衛門元宣
作者服部午山
設置場所山形県山形市 豊烈神社
製作年1902(初代)、1946(服部午山)、2021(再建)

戊辰戦争で、山形は大変な危機に遭遇する。奥羽越列藩同盟として幕府の側についていた山形藩だったが、同盟各藩が敗退するなか孤立状態に陥る。藩主不在のなか、城代家老の水野元宣が盾となって領民を守った。水野の懸命の対応で山形藩は戦渦を逃れることができたが、自ら申し出、その責を一身に引き受けた水野は山形藩地の長源寺で処刑された。

自らの生命をかけて領民を救った水野を顕彰し、1902年に銅像が建立された。戦時中の金属供出により撤去されたが、戦後間もない1946年に地元の彫刻家・服部午山により再建された。この像はコンクリート製だった。

50年以上経ち劣化が進んだため、地元有志が立ち上がり、クラウドファウンディングで資金を募り、400万円以上を集めた。この資金で2021年に銅像として服部作品が再生された。

決意の表情が潔く、力がある。今も、自分が守り抜いた市民の往来をそっと見守っている。

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