「国内最古のガス管」

2022,7 撮影
タイトル国内最古のガス管
作者不明
設置場所横浜市中区 横浜ユーラシア文化館
製作年2002(発見)

横浜は、日本で初めてガス灯が点った場所である。1871年(明治4年)、横浜居留地のドイツ領事が当時の県知事・陸奥宗光に都市ガス事業の計画を申請した。危機感を持った陸奥が実業家・高島嘉右衛門に相談すると、高島はこれに対抗して準備会社「日本社中」を設立。上海からフランス人ガス設計技術者のアンリ・プレグランを招き1872年に「横浜瓦斯会社」を起こした。

同年9月26日(新暦の10月31日)、神奈川県庁と大江橋から馬車道・本町通りまでの間にかけて、高島の設置したガス灯十数基が一斉に点った。日本のガス産業の嚆矢である。

この鋳鉄製の管は2002年に桜木町にある横浜市立本町小学校の校庭から出土したもの。管の接合部分に、創業時にに資材を購入したイギリスのレイドロー社(R. Laidlaw & Son)のイニシャルが確認でき、日本最古のガス管ということがわかる。明治の実業家の気概を感じる気高い一品である。

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