「史跡 フランス領事館」

2023.4 撮影
タイトル史跡 フランス領事館 寺
作者不明
設置場所横浜市神奈川区 吉祥山茅草院慶運寺

フランスは、はアメリカ、オランダ、ロシア・イギリスに続き1858年に日仏修好通商条約に仮調印し、1859年に神奈川、箱館、長崎の3港が開かれた。この1859年、フランス領事としてギュスターヴ・デュシェーヌ・ド・ベルクールが日本に着任した。ド・ベルクールは神奈川の甚行寺と三田の済海寺の2ヶ所を公使館、神奈川の慶運寺を領事館と定めた。この石碑は神奈川の領事館跡を記念したもの。公使館は公使(大使)が駐在するところ、領事館は自国民の保護や行政サービス、査証に関する業務などを行う。1861年にデ・ベルクールは公使に昇格する。

条約では神奈川港を開港することになっていたが、東海道の宿場として栄えていた神奈川宿ではなく、江戸幕府は神奈川宿の南に位置する寂れた寒村だった横浜を開港地にするよう力を入れて折衝し、開港地は横浜になった。

そのころ江戸では攘夷の嵐が吹き荒れ、1860年には済海寺でデ・ベルクールの召使が襲撃され重症を負う。また、1861年にはアメリカ公使館の通訳ヘンリー・ヒュースケンが暗殺される事件が発生し、デ・ベルクールはこれに抗議して江戸から神奈川に一時的に移った。1864年にデ・ベルクールは諸事を後任に託し日本を離れる。

開国して間もないころは施設が間に合わず、フランスだけでなく、各国の公使館は寺に置かれることが多かった。

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