「上野大佛」木喰浄雲

2022.12 撮影
タイトル上野大佛
作者木喰浄雲
設置場所東京都台東区 上野恩賜公園
製作年1658〜1661

上野大佛は、上野公園に安置されている顔の部分だけの大仏様。もともとは、1631年に越後村上藩主・堀直寄により、戦死者慰霊のため上野・寛永寺に作られた釈迦如来。オリジナルは漆喰で作られた。

大仏は、1647年に正保相模地震で倒壊、1649年の慶安川越地震でも頭部が落下する。1658〜61年(或いは1655年〜1658年)に木喰浄雲により青銅製で建て替えられる。しかし、1841年に大仏殿の火事で頭部が溶け、修復するも、1855年の安政江戸地震で頭部が破損する。

明治に入り、1875年(明治8年)には上野公園整備の一環で大仏殿から露座に移された。そして、1923年の関東大震災でまたもや頭部が落下し大破する。寛永寺では再建する資金を都合することができず、復元のために保管していた頭部と胴体も戦時中の金属供出のために失ってしまった。現在は、顔だけになっている。何度落ちても再建された上野大仏は、さすがにもう落ちないだろうということで、受験生にも人気だという。

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