「上中里 不動明王」

2022.9 撮影
タイトル不動明王
作者不明
設置場所東京都北区 上中里西方不動尊
製作年1735

この、上中里あたりは、かつては滝などもあり、修験者の修行も行われていたようだ。その修行の護りとして不動尊が置かれていた。1735年というと江戸中期の享保20年。8代徳川吉宗の治世で、3年前に享保の大飢饉があったが安定していた時代。

不動明王は、真言宗などの密教で深く信仰されており、大日如来の化身とされる。仏教に従わない物に強く介入し、力づくで仏道に従わせようとするため、忿怒の表情を浮かべている。この不動明王は、怒りのなかに慈悲を感じさせる造形。300年の時を超えて伝わるものがある。

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