
タイトル | 万葉集歌碑(物部歳徳) |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都目黒区 めぐろ区民キャンパス公園 |
歌碑は下記の通り。
第20の4415番
しらたまを てにとりもして
志良多麻乎 弖爾刀里母之弖
みるのすも いへなるいもを
美流乃須母 伊弊奈流伊母乎
またみてももや
麻多美弖毛母也
もののべのとしとこ
物部歲德
(書き下し文)白玉を手に取り持して見るのすも家なる妹をまた見てももや
これは防人の歌。律令時代の官吏で、荏原郡(現在の目黒区)の主帳だった物部歳徳は、国の防衛のため防人として九州北部に派遣される。主帳は、四等官(大領、少領、主政・主帳)の4番目の官職で文官だが、戦時下では軍務につく。
歳徳は、遠征の地で真珠を手に取って見ていたら、家に残してきた妻に会いたくなり、切なくてたまらなくなった気持ちを歌に詠んだ。真珠の白さが妻の面影を連想させ、恋しさに胸を焦がす。哀切さが伝わってくる。
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