「アタマニキタ 平成之大馬鹿門」空充秋

2022.12 撮影

タイトルアタマニキタ 平成之大馬鹿門
作者空充秋
設置場所東京都目黒区 長泉院附属現代彫刻美術館
製作年1998

空充秋は1933年生まれの彫刻家。広島県出身。1957年に多摩美術大学卒業。本名・田中光昭。1963年から1964年にメキシコ滞在。1964年の東京オリンピックでは、香川県産の名石・庵治石を使って選手村にスピーカーを作った。

1996年に、京都にある佛教大学の依頼により、空は大学の門を製作した。その門には「平成之大馬鹿門」と彫られていた。この「馬鹿」という言葉を、PTAも含めた大学側が問題視し、大騒動になった。最終的に大学は受取を拒否。この門の行き先については全国各地から受け入れの申し入れがあったが、兵庫県の千種地区に引き取られた。「平成之大馬鹿門」は2本の柱からできており、それぞれ空山とおごしき山の山頂にある。結構な登山をしないと2本の柱を見ることはできない。

この長泉院の作品は1998年の製作された。騒動の2年後にあたる。この作品にも、下に「アタマニキタ 平成之大馬鹿門」と彫られている。

人は、いつまで経っても馬鹿だと私も思う。自分の足りなさを知ることで、初めて成長があり、努力ができて、人に優しくなれる。自分を利口だと思っている方が、よっぽど馬鹿だと思うが。大馬鹿門を見ながらつくづく考える。

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