
タイトル | 地層断面柱状モデル・北浅川 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都八王子市 コニカミノルタサイエンスドーム(こども科学館) |
八王子の様々な地層の標本展示。これは北浅川の地層の断面。
標本内のキャプションは3つ。「メタセコイア」と「オオバタクルミ」と「琥珀」の3つで、中層にまとまって書いてある。
メタセコイアはヒノキ科の落葉針葉樹で、1941年に植物学者の三木博が化石から分類した。絶滅していると思われていたが、1946年に中国・四川省で生きたままの姿で発見された。今では繁殖も進んでおり、日本でも植えられている。
八王子では、1967年にこの北浅川で29株からなるメタセコイアの化石林が発見された。230万年前に生息していたハチオウジゾウの足跡化石も同じ地層から出土しているので、メタセコイアも同時期と考えられている。メタセコイアは温帯の植物なので、230万年前の八王子も温暖だったのだろう。「琥珀」はマツやスギなどの樹液が樹脂となり、何百万年もの時間をかけて固まって宝石のようになったもの。この地層の琥珀はメタセコイアの樹液が化石化したものだ。
オオバタクルミはクルミの原種ともいえる種類で、300万年前から110万年前に生息していた。現在は絶滅している。このころは、八王子は陸地になっていて、スギやらクルミやらの大木が豊かに繁っていたということになる。ゾウもいた。ダイナミックな情景が目に浮かぶ。
(参考・メタセコイア
生きている植物化石 メタセコイア|八王子市公式ホームページ
メタセコイア化石
(参考・オオバタクルミ)
https://www.jpwalnut.co.jp/museum/walnut/evolution.html
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